新型エクストレイルはひどいと言われる理由は?評判が分かれるポイントを解説

Nissan

「新型エクストレイルってひどいって聞いたけど、実際どうなの?」と気になっている方は多いと思います。

この記事では、日産エクストレイル(T33型)に対してネガティブな評価が出やすい理由を一つひとつ整理しながら、実際のオーナーの声や2025年マイナーチェンジ後の変化も含めて解説します。購入を検討している方が「自分に合うかどうか」を判断できるような内容を目指しました。

新型エクストレイルが「ひどい」と言われる理由は?

ひとことで言うと、「期待値と現実のギャップ」が生み出した評価です。

エクストレイルは長年、タフで頼れるアウトドア向けSUVとして人気を集めてきました。その看板を背負ったまま2022年にフルモデルチェンジしたT33型は、方向性が大きく変わった車です。旧来のファンが感じた違和感と、e-POWERへの過大な期待。この2つが重なって、「ひどい」という声を生みやすい状況になっています。

具体的にどんな点が不満につながっているのか、7つに分けて見ていきます。

①価格が高くなりすぎた

新型エクストレイルの価格帯は、グレードによって約340万円〜500万円超まで幅があります。

以前のエクストレイルのイメージが「実用的でコスパのいいSUV」だった分、この価格設定にギャップを感じる人は少なくありません。特に上位グレードのe-4ORCEはオプションを加えると500万円を超えることもあり、「SUVにそこまで出すなら輸入車も選べる」という声が出るのも理解できます。

もちろん装備内容は充実していますが、問題はブランドイメージとの乖離。「エクストレイルってこんなに高い車だったっけ?」という驚きが、購入後の不満に変わりやすいのです。

②e-POWERなのに燃費が思ったより良くない

e-POWERといえば、ノートで「燃費がいい」という印象を持っている人が多いはずです。

ところが、新型エクストレイルの実燃費は市街地で13〜16km/L程度という報告が多く、カタログ値(WLTCモード:2WD 19.7km/L)との差を体感した人が「思ったより燃費が良くない」と感じやすい。

これにはちゃんと理由があります。e-POWERはエンジンで発電してモーターで走る仕組みのため、車重が重い大型SUVでは小型車ほど燃費の恩恵を受けにくい。市街地はそれなりに得意ですが、高速道路ではエンジンが常時稼働に近い状態になるため、燃費が落ちやすい特性があります。

ノートのe-POWERと同じ感覚で期待すると、「話が違う」と思ってしまうのは無理もないことです。

③タフギア感が消えたデザインに賛否

T33型のデザインは、先代T32に比べて都会的・上品な方向に舵を切りました。

これを「洗練された」と感じる人もいれば、「エクストレイルらしくない」と感じる人もいます。旧型のゴツゴツした無骨さが好きだったファン層にとっては、T33のスマートなシルエットは物足りなく映ることがある。

デザインの好みは人それぞれなので「ひどい」とは言い切れませんが、長年のファンの期待値からするとギャップが生まれやすいポイントです。

④内装の質感と装備に「価格ほどではない」の声

価格帯を考えると、内装に高級感を期待するのは自然なことです。

ただ、一部のパーツにコストダウンの痕跡を感じるという意見は実際にあります。ドアの内張りや一部のスイッチ類の質感が「500万円近い車としては物足りない」と感じるオーナーも。

2025年のマイナーチェンジでこの点はある程度改善されていますが、マイチェン前のモデルを購入した方からの声が今もレビューとして残っているため、「内装がショボい」という評価が引き続き目につきやすい状況です。

⑤3列目シートが大人には狭すぎる

エクストレイルはオプションで3列シート(7人乗り)を選べますが、3列目は正直なところ大人が快適に座れるスペースではありません。

足元が狭く、長距離移動では厳しいという声が多い。子ども向けや緊急の補助席として割り切れば使えますが、「7人乗れる車」と期待して購入すると、3列目の窮屈さは想定外に感じるはずです。

3列目使用時はラゲッジスペースも大幅に減るため、荷物と人数のバランスには注意が必要です。

⑥プロパイロットの精度がイマイチという意見

プロパイロットは日産の誇る運転支援システムですが、「思ったより使いにくい場面がある」という声も一定数あります。

高速道路の直線では快適でも、カーブが続く区間や合流シーンでの制御がギクシャクすると感じるオーナーも。完全自動運転ではなくあくまでドライバー支援システムなので、過信は禁物ですが、「プロパイロット搭載」という言葉から期待値が上がりやすい分、不満につながりやすい面があります。

⑦VCターボの信頼性への不安

一部グレードに搭載される可変圧縮比エンジン「VCターボ」は、世界初の技術として注目を集めました。

ただ、新技術である分、長期的な耐久性についての不安を感じるオーナーもいます。実際に大きなトラブルが多発しているというデータがあるわけではありませんが、「複雑な機構 = 壊れやすいのでは?」という心理的な不安は拭えないようです。

「ひどい」という評価、どこから来ているの?

実はこの問いに答えるのが、この記事でいちばん大事なパートかもしれません。

ネガティブな口コミを追いかけていくと、「ひどい」という評価の出どころは大きく3つに整理できます。新型T33そのものへの評価と、別の要因が混在していることを知っておくと、情報の読み方が変わります。

旧型(T32)の評価が混在している

検索結果やレビューサイトに今も残っているネガコメの中には、先代T32や旧旧型T31の話が含まれているケースがあります。

年式の確認をせずに「エクストレイルの口コミ」をまとめ読みすると、モデルをまたいだ不満が現行モデルへの評価として伝わってしまうことがある。これはSUVに限らずよくあることですが、エクストレイルは歴史が長い分、この混在が起きやすいモデルです。

e-POWERへの期待値が高すぎた

「e-POWERだから燃費がいいはず」という先入観が、実際の数値との差を大きく見せることがあります。

ノートやセレナで高い燃費評価を得てきたe-POWERのブランドイメージが、SUVという重たいボディには少し不釣り合いな期待値を生んでしまっている。これは技術の問題ではなく、コミュニケーション(期待値設定)の問題に近いと思います。

購入後に気づく「使い勝手のギャップ」

試乗ではわからない不満というのは、どの車にも存在します。

エクストレイルの場合、3列目の狭さや高速での燃費、細かい収納の使い勝手など、日常使いの中ではじめて気づく点が不満として出やすい。「思っていたのと違う」という体験は、インターネット上のネガコメとして残りやすい性質があります。

実際のオーナーはどう感じている?

批判的な意見が目立ちやすい一方で、実際の評価はそれほど悪くありません。

カービューのユーザーレビューでは総合評価4.3点(5点満点)を記録しており、走行性能への評価は4.4点と特に高い。価格評価が3.7点と低めなのが全体を引き下げていますが、「乗ってみたら思ったより良かった」という声も多いのです。

走りと静粛性への満足度は高い

e-POWERのモーター駆動は、出だしのトルクが豊かで加速がスムーズです。

エンジン音が直接駆動に使われないため、走行中の静粛性も高い。「ガソリン車よりずっと静か」という声はオーナーからよく聞かれます。特に4WDモデルのe-4ORCEは前後モーターの緻密な制御が好評で、雪道や悪路での安定感は同クラスのSUVの中でも評価が高いです。

長距離ドライブで真価が出る

市街地走行がメインだとe-POWERの良さはそれほど実感しにくいかもしれませんが、高速を絡めた長距離ドライブでは静粛性と走りの安定感が際立ちます。

プロパイロットを活用した高速道路の長距離移動では「疲れにくい」という評価が多く、ファミリー旅行やアウトドアへの道中を快適にしてくれる車として高く評価されています。

不満が多い人に共通するパターン

レビューを読み込んでいくと、不満が多い人にはいくつかの共通点が見えてきます。

  • 先代エクストレイルや他社ハイブリッドと燃費を比較していた
  • 3列目を頻繁に使う前提で購入した
  • 内装に高級感を強く期待していた

逆に言えば、これらの点を事前に把握していれば、購入後のギャップは大幅に減らせます。

2025年マイナーチェンジで改善されたポイントは?

2025年のマイナーチェンジは、T33の弱点をかなり意識した内容でした。

「使い勝手が悪い」と言われていた純正ナビが刷新され、内外装の質感も見直されています。マイチェン前の在庫車と比べると、完成度は明らかに上がっています。

Google搭載ナビで使い勝手が大幅アップ

マイチェン最大のトピックといえるのが、Google搭載ナビの採用です。

これまでの純正ナビは「地図が古い」「使いにくい」という声が多く、後付けのCarPlayやAndroid Autoで補っているオーナーも多かった。Google搭載になったことで地図は常に最新の状態に保たれ、音声操作やルート検索の精度も大幅に改善されました。

「ナビが使えない」という不満は、マイチェン後のモデルではほぼ解消されたと見ていいでしょう。

内外装の質感と安全装備が底上げされた

内装のパーツ質感についても一部改善が図られており、マイチェン前に指摘されていた「価格のわりにチープ」という声は出にくくなっています。

安全装備面では、カメラ技術の強化によって検知精度が向上。プロパイロットの制御も改良が加えられており、使用感はマイチェン前より自然になっています。

マイチェン後も変わらない課題

改善された点は多いものの、価格設定はマイチェンでも据え置きです。

3列目シートの狭さや、高速での燃費特性といった構造的な部分は変わっていません。「変わらない課題」を事前に把握しておくことが、購入後の後悔を防ぐ一番の方法だと思います。

ライバル車と比べたときのエクストレイルの立ち位置

「エクストレイルとRAV4どっちがいい?」という検索をしている人は多い。

実際のところ、この2台は方向性がかなり違います。エクストレイルだけを見ていると気づきにくい強みと弱みも、他車と比べることで輪郭がはっきりします。

RAV4との違いは価格・燃費・走りの方向性

RAV4とエクストレイルはSUVの二大定番として比較されることが多いですが、性格は異なります。

比較項目エクストレイルRAV4
駆動方式e-POWER(モーター駆動)ガソリン・ハイブリッド
走りの特性静粛性・加速感重視力強さ・オフロード寄り
価格帯340〜500万円超290〜450万円程度
リセールバリューやや低め高め(特にアドベンチャー系)

RAV4はガソリン・ハイブリッドとラインナップが豊富で、リセールバリューの高さも魅力。一方エクストレイルは静粛性と電動走行の滑らかさで勝ります。「どちらが上か」ではなく、「自分の使い方にどちらが合うか」で選ぶべき2台です。

ヴェゼルやZR-Vと比べてどうか

ホンダのヴェゼルやZR-Vとはサイズ帯が被りますが、エクストレイルは一回り大きい車です。

室内の広さや積載量ではエクストレイルが有利。ただし価格も高くなるため、「コンパクトSUVで十分」という人にはヴェゼルやZR-Vのほうが使い勝手がいいケースもあります。

エクストレイルが勝る部分はどこか

e-4ORCEの4WD性能は、同価格帯のSUVの中でも頭一つ抜けた評価を得ています。

雪道・悪路での安定感、モーター駆動特有のスムーズな加速、静粛性の高さ。この3点に価値を感じるなら、エクストレイルは強い選択肢です。アウトドアや雪国での使用を想定している人には、他のSUVにはない魅力があります。

買って後悔しやすい人・満足しやすい人の違い

正直に言うと、エクストレイルは「合う人には刺さる、合わない人には不満が出やすい」車です。

この違いは使い方や期待値によって生まれます。購入前に自分がどちら側かを確認しておくだけで、後悔のリスクはかなり下がります。

こんな使い方・期待をしていると後悔しやすい

以下に当てはまる人は、購入前に一度立ち止まって検討することをおすすめします。

  • 燃費重視でe-POWERを選ぼうとしている
  • 3列目を大人も含めて定期的に使う予定がある
  • 内装の高級感に価格分の価値を求めている
  • 先代エクストレイルのタフなデザインが好きだった

燃費を最優先にするなら、ヤリスクロスやヴェゼルe:HEVのほうが実燃費は優秀です。エクストレイルのe-POWERは「燃費が良い」というより「モーター駆動の走りが気持ちいい」車だと思っておくといいでしょう。

エクストレイルで満足度が高い人の共通点

一方、実際に購入して満足しているオーナーには共通点があります。

週末のキャンプや登山、スキーなどアウトドア用途がメインの人。雪道を走る機会が多い地域に住んでいる人。長距離ドライブを楽しむ人。こういった使い方をしている人からの評価は総じて高く、「この車を選んで正解だった」という声が目立ちます。

e-4ORCEの走行性能と静粛性を軸に選べる人には、十分に応えてくれる車です。

購入前にチェックしておくべきこと

試乗では必ず以下の点を確認することをおすすめします。

  • 3列目に実際に座ってみる(特に身長170cm以上の方)
  • 高速道路走行時のプロパイロットを試す
  • 純正ナビの操作感を確認する(マイチェン後かどうかも確認)

ディーラーに「マイナーチェンジ後のモデルか」を確認するのも大事なポイントです。在庫状況によってはマイチェン前の車両が並んでいることもあります。

まとめ:新型エクストレイルは本当に「ひどい車」なの?

結論から言うと、新型エクストレイルはひどい車ではありません。ただ、「誰にでも合う車」でもないというのが正直なところです。

「ひどい」という評価の多くは、期待値のズレや旧型モデルとの混在、e-POWERへの過剰な期待から生まれています。実際に乗っているオーナーの評価は総じて高く、特に走行性能と静粛性への満足度は同クラスの中でも上位に位置します。

自分の使い方に合っているかどうかを事前に確認した上で試乗に行けば、「買って後悔した」という事態はかなり防げます。良くも悪くも、知れば知るほど「自分に合うかどうか」が見えてくる車です。

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